「忘れられない患者さん」 部門
看護師視点
大好物が1番
Q
いつの話か、どんな患者さんの話か、
などを教えてください
					私が看護師2年目の時の話です。
						90代の男性患者さんが入院してきました。
						特に認知症はなく、年齢相応といった感じでした。
Q
起きた出来事を教えてください
ある夜勤の日。
						詰所で記録をしていると、ドスン!と音が。
						病室にいくと患者さんが転落していました。
						
						頭から血を流して倒れている患者さん。
						急いで「大丈夫ですか?」と駆け寄ると、
						頭から血を流してるにも関わらず
						床頭台を指差して「あ、あ、」となにか訴えていました。
Q
状況がどう展開したか教えてください
床頭台の引き出しを開けてみるとそこには、患者さんの大好物のたこ焼きが!
						(たこ焼きを取ろうとして転落されたんですね…!)
						
						まずはベッドに戻り止血が最優先なので、血圧を測ったり全身状態を観察していると、
						患者さんは終始「お腹が空いた、お腹がすいた」と。
						当直の医師にも診察してもらい、問題はなかったのですが、夜間なのでたこ焼きはお預けとなりました。
Q
その結果どうなったのか、どう思ったのか
を教えてください
					翌日、頭の傷は大したことなく、朝方ご家族さんが差し入れたたこ焼きを美味しそうに食べていました。
						(誤嚥リスクがあるので、タコは抜いてですけど…笑)