「忘れられない看護実習」 部門
看護学生視点
実習で受け持った
手術の患者さん
Q
いつの話か、どんな患者さんや看護師さん、
指導者の話か、
などを教えてください
看護専門学校3年の時の話です。
50代の男性を急性期の実習で受持ちさせていただくことになりました。
私は高齢者しか受け持ったことがなかったので、どう接していいかわかりませんでした。
Q
起きた出来事を教えてください
実習期間中に患者さんの手術があり立ち会わせていただく機会がありました。
手術室の看護師さんに、「麻酔が効くまで患者さんの手を握ってあげて」と言われ
頑張ってほしいほしいという思いを込めて手を握りました。
と同時に(患者さんはしっかりした大人の人、
こんな学生の私に手を握られて嫌な思いをしないのかな…
きっと怖くなんかないだろうに…)と思っていました。
Q
状況がどう展開したか教えてください
手術は無事に終わり、患者さんとともに管だらけで一緒に帰室しました。
こんな大変な手術をただ見学させてもらって申し訳ないな、
何か力になれたのだろうか、と考えながらその日は実習を終えました。
急性期の実習はあっという間に日がたち、患者さんもみるみる管が抜けたり元気な姿にもどっていきました。
昨日までできなかったことが次の日にはできるようになり、どんどん元気になっていく姿にすごく驚いたのを覚えています。
Q
その結果どうなったのか、どう思ったのか
を教えてください
実習最終日、患者さんのところに最後の挨拶にいくとお手紙をくださいました。
手術前に私が手を握っていたことですごく励まされたこと、
本当は不安だったことなどを書いてくれていました。
予想外でした。
そんな想いをくみ取ったり聞き出すことも出来ず、私は自分のことばかり考えていたと反省しました。
翌年私はその病院に就職し、外来に来ていた患者さんに再会することができました。
今では完治しておりCTフォローの検査のみになっているとお聞きして自分のことのようにうれしかったです。