「忘れられない看護師さん」 部門
患者視点
看護師さんの
落書き
Q
いつの話か、どんな看護師さんの話か、
などを教えてください
妊娠中、切迫早産と診断され入院していた時の話です。
初めての妊娠で分からないことだらけのところに、突然入院することになってしまいました。
安静にするように言われ、ベッドの上で過ごす日々。
夫も仕事が忙しく面会にきてもゆっくりはできず、毎日不安とさみしさでいっぱいでした。
そんな中、1日1回看護師さんが赤ちゃんの心音を確認しに来てくれる事がささやかな楽しみでした。
担当の看護師さんは元気いっぱいの方で、「今蹴り返されましたよ」「触ると逃げますね、行かないで~!」と
お腹の中の赤ちゃんに話しかけてくれて、とても楽しい時間でした。
Q
起きた出来事を教えてください
ある夜、急にお腹が痛くなり、心配になった私はナースコールで看護師さんを呼びました。
たまたまいつも担当してくださる看護師さんが夜勤だったようで、来てくれました。
「どうしましたか」と尋ねる看護師さんに「少し前からお腹が痛くて…寝ようと思ったけど、赤ちゃん大丈夫かなとか、
このままずっと入院しなきゃなのかなとか考えると心配で…」と話しているうちに涙ぐんできてしまいました。
Q
状況がどう展開したか教えてください
看護師さんは静かに話を聞いてくれました。
私が落ち着いたころにお腹の状態を確認して、「赤ちゃんは元気そうですよ。
少し体が冷えているようなので蒸しタオルで温めましょう」と言って一度部屋から出て行きました。
夜の忙しい時間に迷惑だったかな、と少し後悔しながら待っていると看護師さんが帰ってきて、
「赤ちゃんも元気に寝てますから、安心してお休みくださいね」とニコッと笑ってタオルを渡してくれました。
よく見るとなんとタオルの上にかけてあるビニール袋に赤ちゃんの絵が手描きされていました。
Q
その結果どうなったのか、どう思ったのか
を教えてください
夜の忙しい時間に、わざわざ描いてくださったと思うと感動してしまいました。
その後はもちろんゆっくり眠ることができました。
今は元気に走り回っている我が子が眠るたびに思い出す忘れられない思い出です。