ナース漫画大賞2026 「部門賞」 忘れられない看護実習(看護学生視点)受賞作品
さわ和代
Sawa Kazuyo
看護師国試専門予備校 さわ研究所 代表取締役
この作品は、訪問看護実習を通して看護の本質とは何かを静かに問いかけてくれる心温まる作品でした。 春野さんは、看護技術や知識の面ではまだ学びの途中にある実習生です。しかし、患者さんの思いを知ろうと真摯に向き合い、限られた時間の中で精一杯寄り添おうとする姿勢には、看護の原点ともいえる「人を大切に思う心」があふれていました。その誠実な関わりは、病と向き合う訪問看護利用者さんだけでなく、支えるご家族の心にも届き、失われかけていた笑顔を取り戻していく様子が丁寧に描かれています。 特に印象的だったのは、利用者さんが「こんな状態になっても学生さんの勉強の役に立てるんだ」と語る場面です。人は誰かに支えられるだけでなく、誰かの役に立っていると感じることで、自らの存在価値や生きる意味を見いだします。この言葉には、終末期にあってもなお社会とつながり、次世代を育てる一員でありたいという願いが込められているように感じました。 看護学生の皆さんには、この作品を通して、看護は技術だけで成り立つものではないことを改めて感じてほしいと思います。未熟だからこそ届けられる純粋なまなざしや真心があります。患者さんとの出会いは、一方的に学ばせてもらう関係ではなく、互いに支え合い、成長し合う関係であることを教えてくれる優れた作品でした。
ナース漫画大賞2026 「部門賞」
忘れられない看護実習(看護学生視点)
受賞作品
忘れられない涙
審査員コメント
さわ和代
Sawa Kazuyo
看護師国試専門予備校
さわ研究所 代表取締役
この作品は、訪問看護実習を通して看護の本質とは何かを静かに問いかけてくれる心温まる作品でした。
春野さんは、看護技術や知識の面ではまだ学びの途中にある実習生です。しかし、患者さんの思いを知ろうと真摯に向き合い、限られた時間の中で精一杯寄り添おうとする姿勢には、看護の原点ともいえる「人を大切に思う心」があふれていました。その誠実な関わりは、病と向き合う訪問看護利用者さんだけでなく、支えるご家族の心にも届き、失われかけていた笑顔を取り戻していく様子が丁寧に描かれています。
特に印象的だったのは、利用者さんが「こんな状態になっても学生さんの勉強の役に立てるんだ」と語る場面です。人は誰かに支えられるだけでなく、誰かの役に立っていると感じることで、自らの存在価値や生きる意味を見いだします。この言葉には、終末期にあってもなお社会とつながり、次世代を育てる一員でありたいという願いが込められているように感じました。
看護学生の皆さんには、この作品を通して、看護は技術だけで成り立つものではないことを改めて感じてほしいと思います。未熟だからこそ届けられる純粋なまなざしや真心があります。患者さんとの出会いは、一方的に学ばせてもらう関係ではなく、互いに支え合い、成長し合う関係であることを教えてくれる優れた作品でした。