今回で第3回を迎える「ナース漫画大賞2025」
の各受賞作品がついに決定しました!
ご投稿や投票にご参加いただいたみなさま、
ありがとうございました!
ナース漫画大賞2025
-
看護師がつないだ、奇跡の面会
産婦人科と血液内科。遠く離れた二つの病室を、看護師たちの想いが結んだ…!患者さんから頂いた実話エピソード
- エピソード提供者
- yururiさん
- 作画
- くもやあきこ
-
不安な夜に寄り添うということ
夜間になると痰吸引の依頼が頻回になる、気管切開の患者さん。忙しい夜は、結構大変だったのですが、ある日患者さんからの一言で――…
- エピソード提供者
- Yuさん
- 作画
- なぎり京
-
最期の選択
終末期を迎えた患者さん。医療者が聞き入れるべきは患者さんの要望か、それとも家族の想いか…意思決定支援について考えさせられるエピソード
- エピソード提供者
- ayminminさん
- 作画
- 白井くま
審査員審査部門賞
-
「忘れられない患者さん
(看護師視点)」諦めかけていた奇跡
プリセプターの先輩の指導の下、自分の看護を見つけようと必死になっていたあの頃、出会った患者さんの奇跡に救われました。
- エピソード提供者
- だんらんっこさん
- 作画
- 白井くま
-
「忘れられない看護実習
(看護学生視点)」みんなが笑顔になれる関わりを
求めて小児科実習で、「きちんと思いを伝えることの大切さ」を改めて学ぶことが出来ました。
- エピソード提供者
- たけのこさん
- 作画
- しろくま
-
「忘れられない看護師さん
(患者視点)」5歳娘、初めての入院&手術!
支えてくれた手術室看護師さんの
優しい心遣い娘の鼠経ヘルニアが分かり、初めての入院に手術と、娘だけでなく母親の私も心配しかありませんでした…
- エピソード提供者
- kanaさん
- 作画
- くもやあきこ
ナース漫画大賞2025
エピソード大賞
-
「忘れられない患者さん
(看護師視点)」 -
「忘れられない看護実習
(看護学生視点)」初めての「ありがとう」
目線も合わず、無表情だった患者さんが、涙し、歌い、手を差し出してくれた――看護実習で経験した看護の力とは
- エピソード提供者
- kikiさん
看護学生最後の実習で受け持った患者さんは、80代男性、脳梗塞や認知症、麻痺により筋力が低下し、寝たきりであった。天井を眺めていることが多く、話しかけても目が合うことはない。毎朝挨拶に行くが毎回初めましての状態で、趣味や要望を聞いても「ない」の返答のみ、表情の変化も見られない。病棟の看護師でさえ表情の変化やコミュニケーションを図る姿を見たことがないとのことだった。
ある日、家族から阪神タイガースファンであったという情報を得たため、応援歌である六甲おろしの歌詞カードを作成し、歌い始めてみた。すると患者さんも一緒になって口ずさみ始め、徐々に患者さん目から大粒の涙が流れてきた。歌い終わるころには、病室に、指導者(学生担当の看護師)や教員だけでなく患者さんの担当看護師が集まっており、全員が涙組みながら拍手が巻き起こった。「流石!お上手ですね」と患者さんに声をかける、患者さんと始めて目が合い、麻痺が残る手をゆっくりと差し出してくれた。患者さんの手を両手で握り返すと、言葉を詰まらせながら「ありがとう…」と感謝の言葉をくれた。患者さんの手は麻痺があるのにも関わらずとても力強く、そして温かかった。
始めて患者さんの表情の変化があったこと、「ない」意外の言葉を聞いたこと、麻痺のある手で私にエールを贈るかのように力強く手を握ってくれたこと…自身の看護で患者さんの日常に変化を与えられたことを実感した。改めて「看護」という素晴らしさを感じ、改めて看護師になる決意が固まった。患者さんに寄り添い、温もりを与える看護師になりたいと感じた。エピソードを見る
-
「忘れられない看護師さん
(患者視点)」一人の人として
患者と看護師―その関係性の中で、患者さんが、そのご家族が、「人として大切にされている」と感じられた訳は…?温かい看護の実話
- エピソード提供者
- なんぺーくんのちゃんさん
持病の先天性心疾患の悪化から長期入院になった主人。
タイミング悪く、コロナ禍でした。
面会時間も少ない中、主人と面会する場所なども看護師さんが配慮してくださり、主人が余命宣告をされた時も、主人のことだけでなく「奥さまが倒れないかが心配、なんでも話してくださいね!」と気にかけてくださいました。
退院し、在宅医療に切り替えることになったのですが、その際は丁寧に点滴処置や酸素ボンベの扱い方も教えてくださり、家に帰れることを自分ごとのように喜んでくださったのを覚えています。
退院後、半年ほどで主人は亡くなりました。
通夜には、みなさん仕事の後に来てくださり、棺の前で、「病院にいた頃はいつも私たち看護師に遠慮する優しいご主人さんでした。」「奥さまのこと大好きだといつも言っていました」などお話してくださいました。
それまで、看護師さんは仕事、と割り切っていらっしゃるのだと思っていました。主人が患者ではなく、人として、1人1人と大切な人間関係を持てていたのだと感じ、涙がとまりませんでした。点滴につながれても患者にならない、患者にさせないプロの看護師さんたちに今も感謝しています。エピソードを見る
審査員
「部門賞 (看護師視点)」
小林光恵
Kobayashi Mitsue
作家・看護師
東京警察病院看護専門学校を卒業後、東京警察病院、茨城県赤十字血液センターで勤務。1986年から編集者として出版社に勤務し、1991年より作家として独立。2001年よりエンゼルメイク研究会 代表。ほかに、ケアリング美容研究会(旧・看護に美容ケアをいかす会)共同代表、なめがた大使など。ドラマ「ナースマン」、漫画「おたんこナース」の原案小説の著者でもある。近著に小説『ナイチンゲール7世』(イースト・プレス、2024年)
「部門賞 (看護学生視点)」
さわ和代
Sawa Kazuyo
看護師国試専門予備校
さわ研究所 代表取締役
助産師、看護学校の教師、厚生労働省勤務を経て、2004年に看護国試専門予備校 さわ研究所を設立。全国各地の看護大学・専門学校で受験対策講義を行い、年間延べ30,000人以上の看護学生を応援し、看護師として毎年送り出している。ほか、一般社団法人 日本対話療法協会 代表理事、全国看護学生作文コンクール審査委員を務める。
「部門賞 (患者視点)」
宮川サトシ
Miyagawa Satoshi
漫画家
岐阜県出身。2013年『東京百兜夜行』(新潮社)で漫画家デビュー。『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(新潮社)は大きな話題に。現在は週刊新潮にて『俺は健康にふりまわされている』、漫画サイト・COMIC熱帯(光文社)にて『闘病「後」日記』、週刊漫画ゴラク(日本文芸社)にて『病棟夫婦』を連載中。
漫画家紹介
アヤ
主にInstagramにて漫画やイラストを描いております、絵を描く事が好きな二児の母です。尊敬するナースの方々のエッセイ漫画を描く事ができてとても光栄です。よろしくお願い致します!
白井くま
2児の子を持つワーママです。Instagramを中心に家族のことや自身について漫画を描いています。体験エピソードの空気や想いが伝わる漫画をお届けしたいです。
ナース漫画大賞2025とは?
「看護師という仕事のやりがいや、看護師の価値提供の大きさを振り返る」
「さまざまな角度から看護を考える」を目的に、年に1度ナース専科が開催するイベントです。
●エピソード大賞
看護師・看護学生、入院や受診など「患者経験」のある方から、忘れられないエピソードを集めます。大賞作品は漫画化して結果を発表。その他、編集部が選ぶ入賞作品も2025年6月以降に順次漫画化して公開していきます。
エピソード大賞の詳細はこちら
●ナース漫画大賞
この1年に公開された漫画の中から、「ナース専科」会員をはじめ多くの皆様で投票して決める「ナース漫画大賞」は、大賞・2位・3位の3作品と部門賞3作品が選ばれます。
投票者コメント
コメントを見る